Youthの声

“I don’t want to give up! I wanna keep on learning and wanna be professional.”
(ユニカセで活躍している青少年のことばより)

Youthとは

どんな過酷な状況にあっても自らの力で困難を乗り越え、未来を切り拓くために挑戦を続ける青少年たちをユニカセではYouth(ユース)と呼んでいます。


心にトラウマを抱える不安定な青少年たちと始めたレストランの運営は、決して楽な道のりではありませんでした。自信を喪失したり、家族に足を引っ張られてしまった青少年たちも多く、ビジネスとして十分なサービスの提供をできないことも多々ありました。

そんな中、ユニカセの存在意義や可能性をご理解いただき応援し続けてくださったお客様や支援者の方々に支えられ今があります。この10年間は皆様と起こした奇跡の連続でした。どんなに辛い環境で生まれ育っても、ここまで笑顔で仕事ができるようになった青少年たちの人生を変えたのは彼ら自身の努力と彼らを支え続けてくださった支援者の方々のお陰です。心から感謝申し上げます。

レア

レアが17歳の時、父親が病気で他界し、長女だったレアは未成年ながら病気がちな母親を含む家族6人を養うことになってしまいました。しかし、働いても幼い弟や妹たちに十分な食事も与えられないほど困窮し、市民団体に救いを求めたところ、2010年にユニカセに紹介されてきました。

彼女は責任感が強く、頼まれたことをコツコツこなします。日本でのリーダー研修にも参加し、フィリピン特有の明るくおおらかな性格と日本の誠実さやお客様を思うおもてなしの心を上手く融合させ、他の青少年スタッフの教育も行えるまでになりました。

大学進学の夢を諦めざるを得なかった彼女だからこそ、教育の大切さを実感しています。ロックダウンが始まってから学校にも行けず、このコロナ禍で金銭的にオンライン授業を受けることもできない貧困層の子どもたちに教育の機会を作ってあげたいと提案するようになりました。「隔離措置が緩和され始めたらレストランの中で彼らが自由に本を読めるスペースを用意してあげたい」と力強く目を輝かせて企画しています。


2013年にNGOからユニカセに紹介されてきたFちゃんは出生登録もされず、親から受けた虐待が原因で心に深い傷を負っていました。また、てんかんの発作を起こし意識がもうろうとしてしまうことも多く、働いている時も頻繁に発作が起こり、彼女の手や耳をさすりながら彼女の名前を呼び続けました。あまり無理できない彼女は、1日4時間・週2回だけユニカセで働き、施設で暮らしながら非公式授業で勉強していました。

そして5年間がんばった結果、年に1回行われる飛び級の試験に合格し高校を卒業した資格を得ることができました。


現在は結婚し、夫家族に温かく受け入れられ、戸籍も取得。2児の母となり念願の温かい家庭を築くことができました。また、子育てをしながら、ユニカセで学んだ小売りの知識を活かしてサリサリストア(駄菓子屋さんのような小さなお店)を自ら営んでいます。

新しい家族の愛情に守られ、地方の自然の中で平和に過ごすことで発作もほとんど起こらなくなり、彼女が本来持っていた穏やかで温かい優しさを取り戻し、とても幸せに暮らしています。